
『モンスターハンター』シリーズのモンスター生態系や属性に関するデータを、学術的な手法で分析したユーザーが話題になっています。このユーザーは、物理学専攻の学生であり、ネットワーク科学を用いて、モンスターの弱点属性や縄張り争いを詳細に分析しています。投稿者は、海外掲示板Redditに登場したComplete_Necessary48氏で、彼の研究はモンスターの関係性を視覚的にモデル化した画像データを伴って公開され、ゲームコミュニティで注目を集めています。
ネットワーク科学を用いたモンスター分析
Complete_Necessary48氏が使用した「ネットワーク科学」とは、複雑な相互関係をデータとしてモデル化し、ネットワーク上で要素間のつながりを分析する学問です。この手法を用いて、氏は『モンスターハンターワールド:アイスボーン』や『モンスターハンターライズ:サンブレイク』に登場するモンスターたちの弱点属性や縄張り争いに焦点を当てて分析しました。
特に興味深いのは、モンスターの弱点属性に基づくネットワークです。この分析から、最も汎用性の高い属性は「龍属性」であることが確認されました。モンスター間の属性相関を可視化することで、プレイヤーがどのモンスターにどの属性攻撃を使えば効果的かを一目で理解できるようになっています。
縄張り争いの勝敗と最強・最弱モンスター

『モンスターハンター:ワールド』で導入された「縄張り争い」は、2種類のモンスターが同じエリアで出会うと発生する特殊な戦闘アニメーションです。Complete_Necessary48氏は、この縄張り争いに基づくモンスターの勝敗関係をネットワークとしてモデル化し、最強モンスターと最弱モンスターを視覚的に示しました。
分析によると、ラージャンが多くのモンスターを圧倒している一方で、リオレウスは縄張り争いに負けることが多いという結果が出ています。ラージャンは、縄張り争いで他のモンスターに対して圧倒的な勝率を誇り、「最強モンスター」としての地位を確立しています。一方、パオウルムーなどは通常種・亜種を問わず、縄張り争いに負けることが多く、「最弱モンスター」として位置づけられました。
今後の展望とコミュニティの反応
この研究はゲームファンや学術界の両方で興味を引き、Complete_Necessary48氏の分析手法や結果に対して大きな反響が寄せられました。ネットワーク科学を用いて『モンスターハンター』のモンスター同士の関係性を分析するという新しいアプローチに、称賛の声が集まっています。
ただし、リオレウスやリオレイアの亜種や希少種がネットワークに影響を与えているという指摘もあり、今後の研究においてモンスターの種別ごとの分析を行う可能性も示唆されています。
さらに、来年2月28日発売の新作『モンスターハンターワイルズ』では、よりリアルで複雑な生態系が描かれるとされており、また新たな学術的分析が行われる可能性にも注目が集まっています。
『モンスターハンター』シリーズのモンスター同士の関係性を科学的に捉えたこの研究は、ゲームの楽しさを新たな視点から広げるものであり、今後もさらなる進展が期待されます。
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