牛丼チェーン大手「すき家」は、11月22日から牛丼や定食メニューの価格を値上げすると発表しました。今回の値上げは、国産米の価格高騰を受けたもので、牛丼「並盛」の価格は20円アップし、450円になります。値上げ幅は10円から60円に及び、牛丼以外のメニューにも影響が出る予定です。
値上げの背景にある「国産米」の価格高騰
すき家が今回値上げに踏み切った理由は、国産のコメの価格が急騰しているためです。すき家は100％国産米を使用しており、その品質を維持しつつも、価格高騰には対応せざるを得なかったと説明しています。実際、すき家が牛丼の値上げを行うのは、4月以来およそ7か月ぶりです。
すき家は先月、80円引きクーポンを配布するなど、消費者の負担を軽減する施策を打ち出していましたが、コメの高騰が続く中での対応は限界があったと見られます。
外食業界全体に広がる「コメの高騰」問
コメの価格上昇による値上げは、すき家だけにとどまりません。今年9月には、ファミリーレストラン「ガスト」や「バーミヤン」でライスの価格が引き上げられたほか、天丼チェーンの「天丼てんや」でも、11月から天丼メニューの値上げが実施されています。外食業界全体が、原材料費の高騰に直面していることが明らかです。
今後の展望と消費者への影響
すき家の値上げにより、消費者にとって牛丼という手軽な外食の選択肢が少し重くなるかもしれません。しかし、原材料費の高騰という外的要因により、企業側もこの対応はやむを得ない状況です。
日々の食事に欠かせない外食産業が、こうしたコスト圧力にどう対応していくのか、今後も注目が集まります。
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